8章 狂喜の破壊者
8―1*狂喜の破壊者
2015年 ビル街
ドラマンは病気に感染したかもしれないとは考えていたが、それ以上に時間警察官として
未来の人類が心配だった。 2015年には子孫をっくる女がほとんどいない。
サイコクラッシャ―は2015年の人々だった。
それがわかったのは サイコクラッシャ−に過去より泣致され逃走中のインド人の女性
と知り合ったからだった。
サラというのは、この時代特有の不治の病らしい。
それも未来から未来人が時間航行船で持込んだものだ。性病である。
ドラマンは、江戸時代の体の組織を持つ人間だから免疫があるらしい。
インド女性も同じだった。子孫を残すためハ―レムに連れ込まれたが、すぐ逃げ出した。
殺された恋人の両手用の長剣で裸の男達を脅して逃げたのだ。
彼女はその中世インドの武器をドラマンに譲ってくれた。
8―2*タイムワ―プor時間航行船
サラは2015年に蔓延してしまい、免疫のない未来人は2015年の地球を避けるよう
になった。 ところが、すでにタイムワ―プによる混乱は始まっていた。
2015年に未来人の使った
時間航行船の試作機はできていたが、あまり昔にも未来にも行けなかった。
それで、時間警備保障株式会社のタイムワ−プ装置を狙ったのだ。 2010年を支配でき
れば、過去に遡って強靭な女性を泣致することができる。
8−3*試作機を奪え。
とにかく2010年の本社に戻る必要があった。インド女性(名をマリと言った。)
も同行することを願った。 ドラマンは試作機はどこか厳重な場所にあるだろうと考えた。
ドラマンは時代を快楽と狂喜の時代だと思った。狂戦士でも現れそうな――
ドラマンはマリに権力を持った人物が2015年にいないか聞いてみた。
2010年を襲った戦闘部隊がいる。リ―ダ−はさまざまな装置を身に着けた貴族だそう
だ。ドラマンは新しい剣の使い方を工夫し始めた。