11章 岩山

11―1*岩山

2015年 岩山

ス―ツ2010はまだ機能していた。ドラマンは服の設定を灰色に変えた。 すぐに敵の応援が駆け付けるであろう。 しかし、新しいトラックの道は遠目にも分かったから、やまの尾根を縦走しながら、敵の アジトへ向かうことにした。 そのため30分後の敵の6台のトラックからも身を隠せた。

11−2*アジト発見

石造りの何世紀も昔の要塞を改造したのが、2010年を襲った武装集団のアジトの一つ だろう。
そしてそこには、少なくとも、100人は収容できそうだ。 3人のライフルを持った守衛で城門は守られている。 今、城門が開いて1人が交替したところを見ると、中にも何人かいる。 忍び込むには城壁は高く、とっかかりはないし、装備もない。 城門を爆破したら、気付かれて、時間航行船の秘密は探れなくなる。
『どうする。』 ドラマンはひとりごちた。 『行動だ。行動しなければ人間はあなぐまや洞窟猿と一緒だ。』 返事した相手がいた。
『!!!』 ライフルを持った反乱軍の精鋭のような姿のホ―ムズが現れた。

11-3*NO.7

1人の守衛は、壁から顔をのぞかせた男に気付いた。 『オイ、』 後ろの二人に声をかけると、一人はホ―ムズに口をふさがれ、 もう一人はナイフが首に刺さって声もなく倒れた。 前の男を見たら、その男の投げた帽子で首を切られてしまった。 ホ―ムズは最後の一人も絞殺した。
すべてホ―ムズの作戦だった。
『NO.7、次はどうする?』 『勝負は一瞬でつけよう。多めに見て、中に4人いると仮定しよう。ここに、神経性の毒 ガスをま<から、ガスマスクをつけて、倒れなかった端数を中に飛び込んで切り殺せ。さ あ、ノックするぞ・・・』 ガスがまかれるとドラマンは倒れる守衛を押し退けて入っていった。
1人、2人やられた数をかぞえながら.. なかは通路になってた。3人目が奥のほうに死に物狂いで走っていくのが見えた。 ドラマンは消音モ―ドにきりかえ、撃った。 それで静かになった。

11―4*疾走

『走れ!走れ!』 2人は必死に砦の中を奥へ奥へ追い立てれていた。 ぞくぞく敵が押し寄せ、追いかけてくる。
NO.7がテラスを駆け抜けたのちに『塔へのらせん階段へ、、ハーッ!』 苦しそうに叫んだ。 二人は小さな塔を駆け上がり始めたが、大丈夫なのか? NO.7はまどに着いた。ハネバシがさらにひとまわり大きい塔に掛かっていた。 二人はあとずさって勢いをつけて飛び移ってそのあとハネバシを切り落とした。
『敵の確認のため降りたほうが安全だ。』 掛け降りている途中で掛けあがる男とぶっかり3人はひっくり返った。

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