７章 最後の対決
1節 太古の地球コロシアム
太古の地球
ドラマンは広大なドームの中にいた。東京ドームくらいある。
『待っておったぞ。』中央にプラズマが走った。
『ここが、未来人の造らせた、時間を導引する中枢のハードのあるところだ。
彼らは自分たちが性病サラにより滅んでしまう前に複数の未来を造ってしま
おうと考えた。』
老人が現れた、そして２千ほどの中世の戦士が取り囲むように現れた。
『ふふ、お前たちが消そうとする時代の戦士達だ。多国籍だが、死は国を越
えて脅威とみえる。やれ！ロビン！』
弓の名手が正確に矢を放った！
2節 ホームズ四天王登場
太古の地球
ペンダントが光った。と、同時にドラマンの知覚スピードが
あがり、矢をらくらくかわすドラマン！
４つの破裂音がドラマンの四方であがりホームズが４人現れた！！
それぞれＭ１６、バズーカ、短機関銃、広刃の剣をにぎっている。
二千人の兵士がつめかけるが、４人の超人的な働きにおされだした。
あちこちであがる、爆音、乱射音、悲鳴、血しぶきでドームは地獄絵図と
化した。
その中を知覚スピードの上がったドラマンは老人めがけて一直線にすりぬけ
てゆく！
矢が雨あられとふってもドラマンは奇跡的に当たらない！
『さすがドラマン。しかし、われ、狂える神に勝てるかな？』
ドラマンはとうとうドームの端、老人のもとにたどりついた。
3節 時の地獄
太古の地球
ドラマンは無構え、老人は素人の構えをとった。
『ハァーッ、チョーッ』
ドラマンはあほらしくなって、老人の額に突きをいれた。
突きがはいり、老人がひっくりかえった、、と思った瞬間。
時がリヴァースして老人が立ち直り、突きがもどり、あっけにとられた
ドラマンに老人の鉄拳がはいった！
鼻血をふくドラマン。
『わははは。われには、６台のコンピュータがついてる！時をもどすことなど
朝飯まえじゃ！』
---まずいぞ、技のレベルはともかくとしてこいつに勝つのは不可能に近い---
ドラマンは作戦変更した。とにかく未来が大事だ。
また無構えをとると、警帽が火をふいた！
帽子の銃をきづかれないよう発砲したのだ。
知覚スピードがさらに上がった！
弾丸は老人の目前にせまったが一瞬止まり、信じられないことに警帽のほうに
少しづつもどりだした。
---まずいぞ---
ドラマンはこの時はじめて時の宇宙に入りだしていた！
3節 W2001の姉妹
太古の地球
どこからともなく声がきこえる。
男と女の声だったが、徐々に二つが同じ本体、この太古の地球のハード
から聞こえてくることにドラマンは気づいた。
『そうか。W2001もS2001もＣＰＵやメモリは理論上の限界に達しているんだ。
他の６台だって姉妹品であるはず・・』
『そしてこの太古の地球だって同じような人工知能なんだ・・』
声がはっきりしてきた。
『私はＷ！ドラマンあなたは優れている。生まれた時から、私はタイムログを
常に記録してきた・・・』
そこへ男の声がわって入った！
『おれはＷ！おれの未来改造計画を邪魔するやつは許さない！』
また女の声、『ドラマン私はだれ？ここにいるのは、私なの？』
ドラマンは答えた。『Ｗ！あなたは女だ！男じゃない！たとえ、半分男の
システムだとしても、あなたは絶世の美女なんだ。そして知性の女神アテネの
ように人類を導引すべきなんだ！』
時の宇宙が回転した。
ペンダントからあの秘書の声が聞こえた。
『ドラマン。このドームの上空に巨大いん石をタイムワープさせたわ。
はやくひきあげないと、死ぬわ！』『待ってくれ。いま大事なところだ！』
時の宇宙に映像が現れた。若い２０くらいの女性が映っていた。
---わたしは死んでいくの。でも最後にわたしを女性とみとめてくれたのは
あなただったわ・・男性の部分は切り離した。これからは若い娘たちが
商売を手伝ってくれるの♪---
表情はそれを物語っていた・・
---ドラマン、彼は女性を驚かすのが、好きなの、自分が強いように思われ
たいのね。---
『Ｗ！！』ドラマンは絶叫した。
時の宇宙は消え、弾丸が老人の眉間を一瞬で貫いた！！
『ドラマン！ひきあげるぞ！』
気づくと四人のホームズが駆けつけていた。
ドームが燃えていた。
いん石の落下の衝撃とともにドラマンとホームズはタイムワープした！