プロローグ

 

ドラマンは時間警備保障株式会社の社長室に呼び出された。
『ドラマン、よくやってくれた。君の倒した兄弟は、サイコクラッシャーのボスだ。敵の出鼻をくじいたわけだが、、じつは、時間軸が狂いはじめているようなのだ。ホームズはこれまであるラインの未来上にいた。
しかし、どうやら、複数の未来を造り出す結果になったようだ。ホームズはどこの未来のどの場所にいるかわからなくなってしまった。未来を導引しているものはなんなのか?つきとめてほしい。きょうから15日間の休暇をあたえる。ゆっくりやすんでくれ。』

ドラマンは神と呼ばれた老人と、未来人のことを考えた。結びついてるに違いない。


ふたりのホームズはG7と老人の看病をしていた。『おそろしいことじゃ。人類の未来が狂いだしたとは。わしには信じられる。』『心配しないでください。私たちが守ります。』
『時間警察官がなんとかしてくれるといいのじゃが。』老人はベッドを立った。背筋はまっすぐに張っていた。


ドラマンはエア・カーに乗ってドライブを楽しんでいた。2,3日たったころだろうか。
本社の上空でプラズマのようなものが発生した。『しまった。もう敵の攻撃が、研究所のみんなが危ない! 』

プラズマはやがて巨大な水晶球と化した。中央に老人の顔がうつる! 『わはははは!時間警察よ!お前たちの計画は無に帰すのじゃ。』

時間球(時間航行船)はやがて、緑の光りにつつまれ、時間警察本社に落下した。

ものすごい機械音とともに建物が破壊された。ドラマンはエア・カーをとばして 付近にとめると、本部の中へ走りこんだ。

担架にのって怪我人が運び出されていた。ドラマンは燃え盛る火の中へ駆け込んでゆく。 顔を押さえた女性(額を切ったあの秘書だった。)が行く手をはばんだ。

『W2001−これが、時間警察のコンピュータのハードの名前だった−のCPUとメモリは完全に破壊 されたわ!時間警察は敵に負けたの。早くここから逃げて!』

それでもドラマンは秘書を押しのけすすんだ。自分はなんの為にここまでやってきたんだ! 錆びた階段を駆け上がると、確かにハードは破壊されていた。

『ここには・・・ここには直接の記憶装置DASDがない!!(パソコンでいうとHDDです。by完璧商人) もしかして地下にあるのか。。』

突然ドラマンの頭上が崩れ落ちてきた。激しい破裂音がした。

トップへもどる 次章へ進む

[PR]動画